idea factory from newspaper 2003 6 28
出来高(6月27日)のランキング(trading volume)
1古河電 76,418,000株
2新日鉄 48,653,000株
3住金 39,088,000株
4東芝 26,392,000株
5日立 21,784,000株
この出来高ランキングを見ると、
株式市場は、やっと健全化してきたと言える。
数か月前までは、出来高ランキングに、
あまり名前を聞いたことのない銘柄が多く、
その都度、どういう会社か調べることが多かった。
6月27日のランキングを見ると、
日本を代表する銘柄が、上位に並んでいる。
これらの銘柄は、以前は、重厚長大など、
散々、悪く言われましたが、
現在は、復活しつつあります。
日本復活株でしょうか。
さて、売買代金のランキングを見ると、様子が変わる。
1ソフトバンク
2古河電
3キヤノン
4NTTドコモ
5日産自動車
会社の事業内容が、大きく変わった銘柄が上位に来ている。
ソフトバンクは、ADSL等のブロードバンド事業の会社に変わってしまった。
これだけ短期間に、会社の事業内容が変わってしまうのは、めずらしい。
古河電は、電線のメーカーであるが、今では、光ファイバーが会社のイメージになった。
電線メーカーというと、どういう会社があるか、すぐピンとこないが、
光ファイバーというと、古河電気工業、住友電気工業、フジクラを、すぐ連想する。
キヤノンは、昔は、一眼レフカメラのカメラメーカーだった。
今の若者には、キヤノンが、一眼レフカメラのカメラメーカーだとは、
連想できないでしょう。
プリンターのメーカーでしょうか。
デジカメのメーカーでしょうか。
しかし、半導体製造装置関連のメーカーでも有名です。
日経平均株価と国内景気は、関連性がないと思います。
日経平均株価とは、別名、ハイテク平均株価と言ってよい。
ハイテク株の動向を表現している指数といってよい。
日経平均株価への影響度の高い銘柄は、
以前は、京セラ、東京エレクトロン、アドバンテストと言われたが、
現在は、その構成が、変わっているかもしれないが、
いずれにせよ、ハイテク銘柄が上位に並んでいるでしょう。
このハイテク株の上位5社の株価が、
日経平均株価を大きく左右する。
だから、メガバンクが破綻するとは考えにくいが、
メガバンクが、万が一、破綻しても、
日経平均株価は、ほとんど影響を受けない。
それより、ハイテク株の上位5社が、業績の下方修正などをして、
株価が急落した方が、
日経平均株価に大きく影響する。